ぽたぽたと雨が降り続ける中。

目の前の大きな木を光をなくした目で見つめる。

不恰好な家。

ごみ捨て場に捨ててあったカーテン。

いらなくなった服。

それが積み上げられている。

まるで、ゴミ捨て場のような。

だけど、そのゴミ捨て場で、涙を流す自分。

 

 

 

『あ。チャイナじゃねーですかィ。』

『あ。糞サド。お前なんでここにいるアルカ!』

『何でって・・・別に。』

『別にじゃないヨ!私はここに秘密基地を作るのヨ!お前がいると秘密じゃないネ!』

『へー。それでもう秘密じゃなくなったな。』

『あ。』

『そして奇遇にも、俺もここに秘密基地・・・っぽいものを作る予定なんでね。』

『え・・・!』

『公園じゃ土方に見つかるんでね』

『でも何でここに・・・てかここは私の基地予定地ネ!!』

『バーカ。ここは俺のでィ』

 

思い出すのは、すべて

 

『何アルカ!最初に見つけたのは私ヨ!絶対ここがいいネ!』

『こっちこそ。あんたにはここは渡しやせんぜ』

『何だとーー!じゃあ、どっちが最初に作れるか競争アル!』

『あ。それいいな。やろーぜ。ま、どーせ勝つのは俺ですけどね』

『何をーーー!!』

 

全部。全部。

 

『ハァ・・ハァ・・・』

『ゼー・・・ゼー』

『ま、さか・・・1時間でできるとは・・・』

『しかも・・・引き分・・・っけ・・・って・・・』

『・・・・っは・・・んじゃ、ここ俺たち二人の秘密基地にしやせんか?』

『・・・は?』

 

「お前のせいだから・・・な・・・」

誰もいない。あなたもいない。

この秘密基地。

「早く・・・帰ってこいヨ」

二人だけの秘密基地

寂しくて、死んじゃいそう

 

あとがき

秘密基地って言ったら・・・沖神かな・・・?・・・と。

 

 

シリアスーシリアスー

たまにはシリアスー♪(どんだけーーーーー