最近やたら寒いと思ったら、今度は日差しが照りつける

まったく、なんか調子が狂うぜ。

それは廊下で寝ている躑躅色にも言いたい。

「おま、何やってんだぁ!」

「んー・・・日向ぼっこ・・・」

「家帰ってやれ!」

「帰るのめんどくさいネ・・・それに、暖かいし、眠いし・・・・」

ふにょ・・・っとまた一段としまりの無い顔になった気がする。

「おいおいおい。ここは女人禁制・・・ってか廊下で寝るな。」

「だってぇ・・・大串君も寝てみればわかるヨ・・・」

手招きをして俺もその日向ぼっこにすこし参加した。

「・・・確かに、暖かいな。」

「でしょ」

「でもな。廊下に寝転がるほどじゃ無いな。」

「あ。猫ネ」

まったく。人の話を聞かない。

「猫はいいネ〜、日向ぼっこしてても何も言われないから」

「ふざけるな。それは俺への嫌味か」

「秘密。」

「何だ秘密って!完璧俺への嫌味だろ!」

ったく、といいながら俺は煙草を取り出し火をつけた

「あ。駄目ヨ。煙草は駄目ネ」

「あ?」

「やーめーろーやー」

「なんでだよ」

「だってー・・・臭いアル」

その言葉で俺は容赦なく煙草に火をつけた。

「あー!酷いアル!酷いアル!」

じたばたと廊下の上で駄々をこねる子供みたいに。あ。子供か。

そんなことを言ったら確実に怒られることは分かる。

「お前なー。臭いって・・・もうちょっといい表現っていうか・・・」

「だってほかに思いつかないんだもんっ」

「もん・・・って・・・・」

「煙草って。私嫌いなんだよねー」

「へー。標準語喋れるんじゃねーか。」

「・・・・あ。」

「あ。じゃねーよ!」

 

それから少し沈黙が流れた。

やはり、標準語で喋るのがそんなに駄目なのか分からないが凄い空気が重い。

ちらりと横目で見ると、すやすやと気持ちよさそうに寝ていた。

「・・・・ハァー・・・」

こんなに日差しはいいのに、俺の心は曇っている・・・。

怒る気力もなくなってしまった。

「俺も寝るか・・・」

少女の横で俺は眼を閉じた。

日向ぼっこ

暖かい陽射し

 

あとがき

うん。ほのぼの。ほのぼの。

神楽に振り回される土方さん。

いいじゃないですかw(ぇ

うん。こーゆーの好きよw

てか、土神全部好きw(最終的にそれか