屯所。そう。そこは女が入ってはいけない場所。
それなのに、今後ろで体育座りをしている少女も、性別上女なのにここにいる。
しかも、それが毎日毎日いる。
俺は机に向かってペンを動かしているが、どうにも集中できない。
後ろから視線が来るのが分かる。
背中が・・・視線の針が刺さっている。
俺はため息を吐いて振り返る。
そこには躑躅色の少女が満面の笑みで笑っていた
「仕事終わったアルカ?」
「いや、まだだ。」
「ふぅーん・・・」
また少女は微妙な顔に戻った。
「お前な・・・なんで毎日毎日俺のところに来るんだ?」
「大串君遊んでくれるから」
「遊んでくれる、て言ったって。お前がずっとそこで俺のこと見ているか仕方なく」
「でも、遊んでくれるからいいのっ」
最終的にそうでしょ?と微笑んでいるのを見たらさらに疲れが増す。
「でもよ、今日は仕事がたくさんあるんだ。だから今日は無理だな。」
「・・・・ふぅーん。だったら、一個だけ。してほしいことがあるの。」
「何だ?すぐ終わるか?」
「うん。すぐヨ?しかも。すごく簡単なこと」
俺はそれなら・・・と思った。
それが、いけなかった。
「大串君。キス。してヨ。」
「・・・・は?」
思わずそんな声が漏れた。
「ねぇ、キス。キース。」
ゆっくりと眼を瞑って待つ体制に入っている
・・・・・え?え?え?・・・・ちょ、え? 待て、待て待て待て、俺、待て。落ち着け。今なんでこの状況になってしまっている?そう。そうだ。俺が遊んだりしたから。でも、遊ばなかったらこいついつまでも居そうだったじゃねーか。うん。俺は悪くないぞ。悪くない・・・だから何なんだ。
この状況が変わるわけでもない。
・・・そうだ。遊びだ。うん。遊び。
そう自分に言い聞かすように顔を近づける。
あと1cmというところで少女は言った。
「なーんちゃっ・・・」
その言葉はもう遅く、俺達二人の顔の距離は0。
とにかく、二人は驚き。そのまま固まった。
誰とも無く唇を離す。
「・・・・大串、君・・・・」
「・・・・・・」
「い・・・今。今・・・わっ、私に・・・」
あー・・・どうするか・・・・
赤く染まった頬
あ、かわいいかも。
あとがき
意味不明ーーー!!!!
いや、神楽にキスしてよって言わせたかっただけなんですよ!
・・・駄文すぎるしっ! てか何なんだよ!
自分何なの!?