チチの体は柔らかい どこを触ってもふにふにしている。
チチの腕は細くて力を入れたら折れてしまいそうだ、だからオラは優しく丁寧にあつかう。
女って弱々しい生き物だ、と思ってしまう悟空だった。
結婚してから2ヶ月がたった、悟空は最近チチのことを意識し始めていた。
最初はご飯を作ってくれるいい人としか思っていなかったのに
最近はあの高い声、一つ一つのしぐさ、すべてがかわいくて仕方が無い
時々後ろから抱きしめたい時だってある、でもそれはなぜかできない。
チチが恥ずかしがるのもあるけど自分の何処かでもやりたいけどやれないと思っている。
悟空はそれが「照」と言う事は分かっていない。
なんなんだ・・・オラ・・・変だぞ・・?
悟空はいまの自分が自分ではないような感覚に襲われた。
チチを自分のものにしたい、キスがしたい、抱き合いたい、 それ以上のこともしたい・・・
「じゃ、修行に行ってくる!」
「んだっ、行ってらっしゃい」
「おう!筋斗雲〜〜!!」
叫んで筋斗雲がやってきた。
そしてどこかに飛び去っていった
それを見送ってチチは安易の息を漏らした
「よしっ!がんばるべ!!」
チチは家に入り大量の食器を早々と洗っていく。
その食器を手際よく棚に戻している
次は大量の洗濯物だ。
外に干そうと思っているのだが量が多すぎて前が見えない状態である。
それでもほとんど軽々しくもっているそう、チチは女武道家として常人をはるかに超えた力なのだ
外に出てみると太陽が燦々と輝いているいい天気だ、どこからか鳥の鳴き声が聞こえてきたり木が風でざわめいたりして心地よい。
だがチチは洗濯をしていて動き回っているため暑い、そんなことはもろともしないチチは服を干しながらしわを伸ばし額に汗をかき太陽でキラキラとして見える。
「あー一休みだべ・・・」
家の中に入りソファーに座り目をつむってどれくらいたっただろう。
日々の疲れがたまったのかスヤスヤと寝息を立てている
悟空はあたりが赤くなって来たのに気が付いた修行をやめ筋斗雲をよんで帰った。
今日のご飯なんだろな〜〜?
チチはまだ作っているだろうか?
帰ったらチチが笑顔でお帰りといってくれるのを毎日楽しみにしていた
筋斗雲は早い、250Km位離れた場所にいたのに5分で家に帰ってこれた。
家の前に下りて悟空は筋斗雲にサンキューと言って別れた。
ドアを開けてただま〜と言ったが返事がしない
「?・・おーいチチ〜〜?」
きょろきょろあたりを見渡したらソファーで寝ているチチを発見した
チチ・・寝てる
静かな寝息を立てているところから深い眠りに入っていることが分かる。
柔らかそうな胸がゆっくりと動いている
ドキッ・・・
静かな吐息をはいている唇が悟空の目を奪った。
さわりたい
キスがしたい
抱きしめたい
悟空の中にある欲望が沸々とわいてきた
悟空はなぜか、いや、なんとなくあの結婚式のように唇と唇をあわせた。
結婚式の後にキスの事を聞いたら
『キスって言うのはな、す・・・好きな人同士がやることだべ・・・』と頬を赤く染めて言っていたことを思い出した。
『好き?じゃあブルマやクリリンにもするんか?』
と聞いたら
『だめだべっ!それは好きでも違う好きだべ!!』
『違う好きってなんだ?』
『え・・・と・・愛してる・・・だからだ!』
『愛してるってなんだ?』
『・・・・・』
チチはそれ以上何も言わなかった。
でも、今は分かるような気がする。
「好き」でもなくて「嫌い」でもなくてもっと違う感情・・・・。
深く、深く、時々自分が怖くなるような・・・
これが愛してるなんかな?
そっと唇を離したら
ん・・・と声を漏らして瞳を開けた。
チチは一瞬何が起こっているのかが分からなかった
悟空の顔がちかくにある
自分は寝ていた
ソファーの横に手を付いている
唇になにか感触があったような・・・・・
「っ〜〜〜!!?」
まっ・・まさかっ・・・悟空さ・・・おらに・・・キ・・・キ・・・キスを・・・!?
チチただいま混乱状態
「あ、おらチチにキスしちまった。」
ななななな!!!悟空さってば・・・・正直に言っちゃわないでほしい・・・
チチは両手を頬のあてて赤面しているのを隠そうとしている
「あんさ、チチ」
「な・・・なんだべ??」
おそるおそる悟空の方を見るといつもの表情だった。
チチにはそれが嬉しいような悲しいような気持ちだった
「キスっていいな」
ニッと歯を見せながら笑う悟空はかっこよかった
「・・・な・・っ何を言って・・・」
チチはうつむき赤くなる。
悟空はそのチチを不思議な感情で見る。
かわいい。 そんな事を思ってしまう自分に驚く。
「・・・・あんさ、チチ。」
「・・・・なんだべ?」
「おらさ、もしかするとさ」
チチは頭に?をつける。
「チチの・・・事さ・・・・」
ああ、君の温度は
暖かいよ。
あとがき
うん。これ昔書いたやつを引っ張り出したやつ
いや、悟空視点にしようと思ってたのになんか・・・・うん。うんw(は