「・・・道がねぇ!」

目の前は自分より高い壁があった

「何で道がねぇんだよ・・・」

ゾロはまっすぐの道をまた戻ろうとしていた

「ゾロ!」

「ナミ?」

反対側からオレンジ頭の女がやってきた

「あんた、こんなところで何やってんのよ」

「いや、酒を買おうと思って・・・」

 

「・・・・・お金、あるの?」

 

 

すこし沈黙が続いた

 

「・・・・ま、いいわ。これ、もって」

両手をふさいでいた袋をゾロに押し付けた

「は!?」

「だって、あんた酒買いたいんでしょ?だったらあたしの役に立ったほうが都合がいいと思うんだけど?」

「・・・この魔女め!」

ゾロは心ならず荷物を持つ その光景をナミはくすりと笑う

今の時間は4時。

今度こそ帰ろうと思い、船へと戻る だが、その途中で花屋を通り過ぎようとした

ナミは立ち止まって花屋のほうにまた歩き出した

ゾロはため息をつきナミのほうへといく 花屋の店先に並んでいる花を見ていた

「ナミ、またなんか買うのか?」

「・・・この花、ベルメールさんが好きだって言ってた花と同じ・・・」

青い綺麗な花だった。

ゾロはかがんで花を見ているナミの背中を見る。

すこし小さくなったようだった

「その花はね。桔梗っていうんだよ」

店からおばあちゃんが出てきた。

「き・・・きょう?」

ナミはおばあちゃんに聞いてみた

「ああ、綺麗だろう?」

「ええ、綺麗・・・・でも、私が見たのとはちょっと違うな・・・色が・・・」

「この花の色はねここしか咲かない珍しい色なんだ」

ふふっと微笑むおばあちゃんにナミも微笑みまた花を見る

ナミは切なそうにその花を見つめる

おばあちゃんはその顔を見て桔梗の花を一本とってリボンを結ぶ

「はい、これ、プレゼントだよ」

「え?いいの?」

「ああ、持っていってくれ」

「ありがとう、おばあちゃんっ」

にっこりと笑ってナミは立ち上がった

空は赤くなり、本当に今から船に向かわないと遅くなってしまう

「ゾロ!早く行くわよ!」

「お前なぁ!俺は荷物を持ってるんだ!」

「だから何?とにかく行くわよ!」

花屋を背に二人は走り出した

「あっ、おばあちゃーん!ありがとー!」

おばあちゃんは微笑んで見送った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ、ハァ・・・ゾロ!ちょっとたんまっ!!」

「あん?」

荷物を持っているゾロがいつの間にか前に出ていた

「ちょっと、休憩・・・しよっ・・・ハァ、」

「お前・・・体力無さすぎだろ」

あきれたようにナミを見つめるゾロにナミは睨み返す

「何よ!私はあんたとは違うの!私は一般人なんだから!」

「別に休憩はしてもいいが、時計見てみろ。」

言われてナミは時計を見た

「・・・・5:30!?うそ!」

「ログは一日で溜まるんだろ?しかも、この島は海軍がいるとか言ってたのはお前だろうが」

「・・・でも・・・疲れた・・・・それに、靴擦れが・・・」

ナミは足ががくがくして立ち上がれなかった。

そして足がすこし赤くなっていた。

海軍が船に行く道にいるのを見たので裏から行くことになった しかも来た道の3倍はある。

「・・・ったく、しかたねぇな・・・」

ゾロはナミの前に座り背を向けた

「へ?」

「ほら、乗れ」

「・・・・ええ!?・・・・乗る!」

「・・・すこしは・・・なんてゆーか・・・・いや、いい」

ナミはゾロの背中に乗り腕を首に回した

ゾロは腕には服を入れた袋があるのにいつもと変わらないペースで歩く

ナミはゾロにしがみつき空を見た

暗くなってる・・・・

赤かった空ももう暗くなってきた

「・・・皆、大丈夫かな?」

「今の状態でいう台詞じゃねぇな」

「あはは・・・はぁー、この町、狭いんだけど人は多いのよね。本当疲れたわ」

「でも、よかったじゃねぇか。花ももらえて」

「そうねー・・・うん。よかった」

にっこりと笑ってゾロの背中に頬をつけた

ゾロはすこし驚き、ナミと言おうとしたが

「ゾロ!もっと早く!!」

「あー!煩せぇ!」

 

お前胸があたってんだよ!

あれ?ゾロ、何か耳が赤いような・・・ま、いっか

 

「そういや、お前酒・・・」

「あ。ごめん〜〜」

「ごめんーじゃねぇ!」

 

 

 

 

次の日、ナミの部屋には小さなお皿に桔梗の花を飾ってあったらしい。

 

ぎゅっ

それは安心しているから

 

あとがき

バカか!(愛夢が)

何これ!てゆーか後半!

ただのバカップル・・・・いや、バカ!?てゆーか駄文ぢゃん!

前に書いていてupするのを忘れたかわいそうなもの。

うふふ。ごめんね。