畳の匂い。
タバコの匂い。
そして、アイツの匂い。
「おい。起きるアル」
「・・・んぁ?」
机にうつぶせ書類にしわが付いている。
「あー。寝ちまったのか」
「せっかく私が遊びに来てやったのに、寝てるとは何事ネ」
「・・・悪かったな」
頭を掻きながら目の前のピンク色の髪をした女の子に言う。
「ん。分かればいいヨ」
その間に土方は煙草を口にくわえ火をつけた。
煙を吸って噴出す。
「・・・私がいるときに煙草を吸うのはやめるアル。」
「いいじゃねぇか。一息いれさせろよ」
「・・・・その匂いが私に移るネ。」
「・・・・別にいいじゃ」
「銀ちゃんに問い詰められるのヨ」
言葉をさえぎり言った神楽を見てため息をついた。
煙草を灰皿に押し付けた
「これでいいだろ」
「ん。」
ぶっきらぼうに返事をして抱きついてきた。
不意を付かれ倒れそうになりながらそのままの体制を保った。
「どうした。」
「・・・別に」
腕を背中に回してぎゅっと抱きしめた。
「・・・・おい」
「何アル」
「匂い移るぞ」
「別にいいアル」
さらに力を入れて抱きしめる。
胸に顔を埋めて、匂いを嗅ぐ。
コイツの匂い。屯所の匂い。
そして、煙草の匂い。
嫌いじゃないんだ。この匂い。
だって、この匂いはあなたの匂いだから。
スキンシップ
甘えてよかった。
あとがき
神楽ちゃんは、まだ子供だから、寂しいときや恋しくなったりするときがあると思う。
だから、好きな人の匂いを嗅いで安心したいときがあってもいいと思う。
そして煙草に嫉妬する神楽ちゃんも好きw(ぇ
短いのはご勘弁を・・・(汗
しかもこれ、あれ。2・3ヶ月前に書いたやつ。(ぇ