浮かんでいるようだ。重力なんて無いかのような、そんな感じだ
悟空・・・さ?
悟空が前に現れた
声を出そうとしても何故か出ない。
その代わり笑顔で答えた
悟空さ・・・
そうしたらあっちも笑顔でこっちにやってくる。
悟空はいきなり抱きしめた
声が出ないが驚いた
悟空さ・・・!?
恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちが重なって赤くなっていく。
ぎゅっと抱きしめたのでこっちも抱きしめ返そうと思ったが体も動かない
あっちは今度は顔を近づけてきた
そしてチチも目を瞑り二人はキスをした
ジリリリリリリリッ!
パチっと黒い大きな眼が開いた
「・・・ま、こんなことだろうと思ったべ」
一人小さく呟く
腕を伸ばして時計を止めようとしたが動かなかった
・・・あれ?
そして後ろを見てみると悟空が抱きついていた
これであんな夢を・・・
最後を思い出して一人で顔が赤くなる
なんとかして時計を止め布団にもぐった。
この季節は一瞬たりとも布団から出たくないようになってしまう
そしてこの状態ならなおさらだ
で・・・出られないべ ・・・
ぎゅうと抱きしめて離そうとはしない。
今起こすのはすこし申し訳が無い。
どうやったらここから抜け出せるか考える。
だが
「・・・・眠く・・・なっちまっただよ・・・」
そのまま眼を閉じてしまった。
ふわふわしてて気持ちがいい。
浮かんでいるようだ。重力なんて無いかのような、そんな感じだ
あれ?チチ?
チチが前に現れた 声を出そうとしても何故か出ない。
その代わり笑顔で答えた
チチ・・・ そうしたらあっちも笑顔で、こっちにやってくる
いきなり抱きついてきた
チチ・・・!?
いきなりの事で困惑する悟空だがその柔らかい感触と落ち着く華奢な体。
抱き返そうとしても体が動かない。
ぱっとチチが離れた。
名残惜しい悟空だが、今度は顔を近づけてきた
悟空は反射的に目を瞑り、唇に柔らかい感触が降ってきた
「・・・・・」
いきなり眼が覚めた。
なんだ・・・夢か・・・・
すこし残念な悟空だが腕の中に何かある
なんだ・・・?
そう思いながら腕の中を見ると眠っているチチがいた
チチ・・・
静かな寝息を立てて寝ている。
時計をチラリと見ると今起きている時間のはず。
どうしたんかな・・・・ま、いっか。
さらさらした黒髪に顔を埋めてみる。
シャンプーの匂いともう一つの甘い匂い。
チチの匂いだ・・・
抱きしめながら眼を瞑った。
夢の中のことが鮮明に思い出してくる。
大きな眼を閉じて自分に近づいてくる
その行為は結婚式でもしたあの気持ちいい行為だった。
またして見たいと思ったがチチが赤くなって下を向いていたから嫌なのかとも思った。
だからしない。
チチの嫌がることはしない。
いつかしていいか?って聞こう。
そして悟空はまた眠りに付いた
君と僕との距離
力強く抱きしめて
あとがき
最初はチチだけの視点だけにしようかな?って思ってたんだけど。
短いから悟空視点も書こうってw そしたら悟空のほうが長くなっちゃってw
まぁ、読むほうには悟空視点のほうが好きですけどw