ある日の晴れた午後。

寺に来た土方。

高台であたりを見まわせれる。

いつものように煙草に火をつけ吸って、吹いた

冷たい風が頬に突き刺さる。

階段を上り、ある墓の前に立つ。


「・・・ミツバ・・・・」


そう呟いて土方はそこに立ちすくんだ




今さら、なんでこんな・・・・



誰かが先に来たのか線香がある。

あと少しで煙が無くなる。

土方は花を近くに置き手を合わせ目を瞑った。







なぁ、お前と出会ってどれくらい立つだろうな

総悟のヤローを道場に行かせる為にお前ん家にいったり。

うどんをくったり。

道場に差し入れをしたり。

とにかく、いろいろあった。


あの日、お前に言われたとき、心が揺れた。

『十四朗さんと一緒に居たい』


だが、やっぱり俺はお前を連れて行かないようにした。

自分の剣が鈍るのが怖かった。

近藤さんに恩返しをしなけりゃなら無かった。

江戸はお前の肺に障ると思った。

俺は、おまえを幸せにしてやれねぇ。


・・・こんなの、言い訳にもならねぇか。



ミツバ。俺は、楽しかった。お前と一緒に居た時間。


楽しかった。



そう、「楽しかった」




でも、今惚れている奴と居るときは楽しいじゃなくて「嬉しい」なんだ。


ああ、コイツと居れるのはなんて幸せなんだろう。って。思う。


考えてみた。



俺は、恋愛なんてしてなかったし。女とも話すのも全然無かった。


あれは、たんなる勘違いだったんじゃないかって。



いつもお前を見ていたのは、病気のせい。

いつもお前を見ていたのは、あいつの姉だから。

いつもお前を見ていたのは、お前が俺を見るからだ。



ま、俺がそう思いたいだけなんだがな。


こんな苦しい気持ちなんて、とっとと捨てたいんだ。

それが、本音だ。


でも、惚れてはいなくても気にはなっていたのかもしれない。



最終的に、俺は逃げているだけ。




ふと、そこにミツバが居るような気がした



ゆっくりと眼を開けた。

やはり、そこには墓が建っていた


何、期待してんだ・・・俺。


フッと笑い花をそのままにして墓を後にした。


やはり、風は冷たかった

吹き抜ける風

早くあのチャイナ服を見たくなった。









あとがき。

えー・・・これは、土ミツぢゃありません!

土神です!(ぇ

ミツ→(←?)土→←神みたいな。(ぇ

ややこしぃぃwww けど、最終的にはやっぱり土神

ミツバとはもう終わったみたいな感じになってほしい。

けど、その傷をまだ引きずっていて、それを神楽に癒してもらえばいいw