「あ〜いい気持ち〜!」
と水着姿でハンモックに寝ていた。ここは海軍も来ないという秘密の場所。海賊の間でもちょっと有名な場所だ
「しかしハンモックって男どもが使ってるのよね〜。たまーにこーして寝てみるのもいいわね・・・・。」
と晴天の青空の下ナミは眠くなり寝てしまった。
どれくらい寝たのだろう。いいにおいがしてきた。焼きとうもろこしのにおいだ
「うわ・・いいにおい・・・!」
「あ、起きたのかナミ!」
とウソップは焼きとうもろこしを食べながら言った。
「うん・・・あれ?ゾロは?」
皆いるのになぜかゾロだけ居ない
「あー・・・あのクソマリモ!なんかあったら取ってこいって言ったのに・・!!!」
「え?」
ナミはハンモックから降りてサンジに聞いた
「ゾロだけ?」
「え?はい・・・・あ。」
「「「「「あ!」」」」」
「・・・・私探しにいってくる」
そう言ってナミは水着姿のまま森に入っていった
「ここはどこだっ!?」
そう言って大木に向かって叫んだ。辺りはもう真っ暗だ。濃緑色の葉が頭の上を囲んでいた。
よっと肌寒い、だがゾロには関係なかった。
あー・・・こりゃ完全に迷った・・・
そうしてゾロはもうここで寝ようと答えを出して眠りに付こうとした
「ゾロ〜〜!!!」
・・・・・・は?
ゾロは耳鳴りかと思いながら辺りを見回したら声の主がこっちに走ってきたしかも水着姿で。
「もー・・・!・・・ゾロあ・・・・んたなんで・・・・・迷子・・・・になる・・・の・・・・よっ・・・・・!」
そう途切れ度きれ肩で息をしつつ文句を言う
「おま・・・なんで・・・・」
「っ・・・ハァー・・・・あんたねぇ!私がせっかく探してあげたのに!もー!信じらんない!」
いや、そーじゃなくて・・・
「寒くないのか?そんな格好で」
「・・・・・・寒っ!!!!」
といきなり自分を抱いて震えだした
「あんたのせいで寒くなんてきたんじゃないのよ!」
「いや、それは言いがかりだろ」
ゾロはため息をついてナミに自分の腹巻を渡した
「え?」
「貸してやる」
・・・・・・・・
少し沈黙が流れたがナミはおずおずと手を出して
「ありがと」
小さくつぶやいた
「・・・・・で」
「で?」
「帰るぞ」
「・・・・・・」
そう言ってゾロは歩き出した。
「そっち、反対側よ?」
「・・・・・・・・・」
ぴたりと一瞬止まりくるりと方向転換をしてまた歩き出した。
「そっちも違うわ」
「・・・・・・・」
ゾロはまた止まって動かなくなった
ナミはハァーと深いため息をして
「ほら、帰ろ」
そう言ってゾロの手を握った
一瞬ゾロの肩がびくりとかすかに動いた
ふふっ・・・・かわいい奴
そう思った私はゾロと手をつないで船に戻った
。
そのあと、皆に冷やかされたのは言わないでおこう。
手をつないで
つながれた手は暖かい