ベルメールさん。

ベルメールさん。

なんで殺されなくちゃならなかったの?

なんで・・・・

なんで!!!


「っ!!」

目を開けて目の前でアーロンに打たれたベルメールが倒れる瞬間、

銃声

笑い声

大好きと言ってくれた

フラッシュバック。

全部、全部アイツが・・・・!


われに返って見上げると黒い天井が見える

「あ・・・そっか・・夢・・・・よね」

肩で息をしながら気持ちを落ち着かせようとした

久しぶりに見た・・・・

今思えばずっと昔のことと思えるようになった、記憶も薄れてあの悲しき事件を忘れようとしていた。

でも、忘れてきたときに夢をみる。

忘れかけていたのに、何かが忘れるなと言うように


「・・・外に出よ」

そう呟いてロビンを起こさないようにそっと出て行った



「外は涼しいわね〜・・・」

少し汗ばんだ体にはとっても心地よい

あ、今日の当番はウソップだっけ?

そう思いながら話し相手にはなるなと思い登った

「やっほーウソッ・・・・あれ?ルフィ?」

「お。ナミどーした?」

そこにいたのは我が船長、ルフィだった。

「あー・・・ちょっと眠れなくて」

「ふぅん。そか」

また前を向きなおして横にずれた

ここに座れという合図なのだ

遠慮なく座り二人は黙って海を見ている。

そうしているとナミがこの空気を破るように聞いた

「あんたさ、なんで見張りなの?今日ウソップじゃなかったっけ?」

「ん。あー、蜜柑あげるから当番かわれって」

「ふ〜ん・・・・・その蜜柑ってどこから出した?」

にっこりとルフィに笑顔を向けた

「蜜柑畑から」

それを当たり前に言うルフィがまたなんともムカツク事か、だから一発頭に殴ってやりました。

「すんません。もう貰いません!!」

「まぁ、いいわ、明日ウソップも一発殴っとくから」

そう言って会話は終わった。また静かな時間が流れる


「ナミ」

「ん?」

「大丈夫か?」

「へ?」

「だって、顔色悪いし」

・・・なんで分かっちゃうのかな・・・

「うん。ありがと」

今が夜で助かった

私の涙が見えないようにして。

でもルフィにはきっと見えているんだろう

潮風とルフィの唇が私の涙を拭いてくれた

今の時間、2:27

夏だけど、とっても冷たかった風が、なんとなく、本当になんとなくだけど、温かいような気がした。

幸せです

大丈夫、私には愛する人がいるから