「神楽、お前もっと女の子らしくしろ」
いつものように喧嘩したあと傷だらけの私を見て銀ちゃんにそう言われた
「はい、とゆーことでっ神楽を女の子らしくしてくれ。」
ここは志村道場、銀時はいつも喧嘩しながらしかコミニケーションが取れない二人をこうなったらもう強制的にくっつけてやろうと名案を出した
「で、銀さん。それはいいのだけれど・・・・これがなくちゃね」
そうして出したのが豚の貯金箱
「いいか、同じ女として。この神楽がかわいそうだと思わないのか?いつもいつも生傷がたえない!どーだろうこの理不尽な世界は!どこもかしこもこの哀れな子を救ってやろうとはしない!だから。神楽の知り合い、そして同じ仕事をしている男の姉のお前に頼みに来たということだ!」
身振り手振りをして大げさに話す銀時に対してお妙は
「長―よ。そして理不尽なのはあんたでしょーが。金払わねーからやるもんもやらねーんだよ!」
「しかも哀れな子ってなんだヨ!私が哀れなのは銀ちゃんがろくに給料もらってないからヨ!」
二人からマシンガンのように次から次へと言葉が出てくる
「だー!!!うるせぇー!!!!いいから!とにかく神楽をなんとかしろ!」
「もーいいヨ!私庭で定春と遊んでくるネ!」
そう言って庭に出て行った
「ったく・・・おい。ゴリラ」
「何言ってんですか?頭かち割りますよ?」
ニッコリと満面の笑みで銀時を恐怖に落とした
「あー。もう!とにかくこれでなんとかしてくれ!」
机を叩き金を出した
「銀さん・・・・そこまで神楽ちゃんのこと・・・」
「あいつにゃ、ずっと傍にいられる奴が必要なんだ」
「あら、じゃあ銀さんはずっとそばにいないつもりで?」
「そーじゃねぇ、まぁ、俺がいつ死ぬかわかんねぇし」
ふっと笑って豚の貯金箱に千円札をいれた
「・・・・分かりました。これで何とかしましょう。」
「ああ、すまねぇな」
「そ・の・か・わ・り。」
ニッコリとまた笑い
「今月こそは払ってもらいますよお給料」
そう言って手を差し出した
「あー・・・今月金がねぇんだよ・・・」
そう言ってお妙の手を引いて自分の顔に近づけた
「ん・・・ふぁ・・・ん」
唇が離れ名残惜しいかのように銀の糸が二人をつないでる
「っ・・・ずるい人」
「そっちもな。」
そうしているうちに神楽が戻ってきてお妙と一緒に服を買いに行った
ある店に千円の白いワンピースがあったのでそれを買ってそのまま帰ってみた
「うお・・・神楽・・・・!」
「・・・・・なんか新鮮ですね・・・・」
白いワンピースを着ていた神楽はちょっと頬を染めて裾を握っていた
「ぅ・・・恥ずかしいアル・・・」
顔を下に向けているが顔が赤いのはまる分かりである
「うふふ、ずっとこの調子だったんですよ?かわいいのに・・・」
「うん。かわいいよ神楽ちゃん」
「おーおー。孫にもいしょーとはこのことだな」
「最後はよけいですよ銀さん」
すかさず新八がツッコミを入れた
「うっし、神楽ぁ。外歩いてこい」
「え・・・・!?ええええええ!?」
そうしてこそこそとかぶき町の女王と犬の定春は公園にたどり着きベンチで一休みしようとしていた
「あー、まったくなんでこんな格好・・・」
ふとある男の顔が浮かび上がった
褒めてくれるだろうか・・・・
ベンチに横になり木の葉の隙間から太陽の光が差し込んでくる
「・・・ハァー・・・・」
ため息をつき目を瞑った。風がとおりとても気持ちよくなった神楽は深い眠りに落ちてしまった
夢をみた。彼がこっちに向かって来ている。
しかも
『へぇ、似合ってんじゃねぇか』
なんていってくれてうれしくて名前で呼んでしまった
『そーご』
そういうと彼はこっちに来てキスをした。
とても驚いただけど次のほうがもっと驚いた
『好きだ』
これは夢
すべて幻
だから今だけ
夢を見させて・・・・
背伸び
早く大人になりたいよ