「げ」

「げ」

「あ。」

「お」

最初から神楽、沖田、銀時、土方の順番で一言つぶやいた

「なんでここにお前がいるネ」

「それはこっちのセリフでィ」

「おいおい。神楽も沖田君もちょ、まてまて」

今にも喧嘩を始めそうな二人をあわてて止めに入った銀時

「そーだぞ、俺まで巻き込むなよ」

「いやいや。俺もだから。何自分だけ逃れようとしてんの?」

「ちげーよ、自分だけじゃない。このマヨネーズが飛び出してみろ。どーなる?」

「知るかぁ!!!マヨなんてどーでもいいんだよ!とにかくこいつらをなんとかしろぉ!!」

そうこうしているうちに二人は喧嘩を始めてしまった

「うわぁ・・・やっちゃった・・・・やっちゃったよおい・・・」

「てめぇ!死ねェ!」

「そっちが死ね!」

家が二件。壊されてしまったがなんとか喧嘩の時間は少ないと思う

「はいはい。神楽。帰ろうね」

「分かったよ銀ちゃん。それより顔にあざがあるヨ?どうした?」

「テメーがつけたんだろテメーがだよコノヤロー」

「ごめん意味分からないヨ」

そう言ってすたすたと傘をさして歩き出した

「おーい、謝罪の言葉は無いのか!?記憶に無いとはいえやっちゃったもんはやっちゃったんだからなっ!!」

「うぜーな。黙れヨ」

「神楽ちゃん。反抗期の時期長いんじゃない?」

そんな会話をしながら二人は万事屋に帰っていった


「おい、総悟あんま女には怪我させんじゃねーぞ」

「言われなくてもわかってまさァ」

そう言って頬についていた汚れを袖でふき取った

「怪我させるような事、愛情とはいわねーんだぞ」

「・・・・俺も不器用なもんでね。こんなことしかできないんです」

「おい、待て、俺「も」ってなんだよ。俺も入れてるのか!?」

「ほかに誰がいるんですかィ?」

「近所の田中さんに石原さんに古川さんに大橋さん、それと「黙れ土方うるせーよ」







そんな事があった次の日

いつものように公園にサボリに来た。ベンチに向かって歩いていると大きな真っ白い犬がハッハッと息をしていた

「なんであのバカ犬が・・・」

そうつぶやいたらその大きな犬がこっちを見た瞬間、定春がこっちに向かって走ってくる。

「まさか、聞こえた・・・?」

ダダダダと地鳴りをさせながらとうとう一人と二匹の距離は後約10m

食われると思って横によけたが通り過ぎてかわいいミニチュア・ピンシャーの犬に走っていっている

「なんだ、あの犬・・・・女何人いるんだ?あ、人じゃなかったか」

そんな一人突っ込み&ボケをしてベンチに向かった

この時間はいい風にベンチの場所が木の陰になっていてとても心地よい

「ん?あの傘・・・」

ふとベンチから傘の先端が出ていた、こんな傘を持っているのは彼女しか居ない

「やっぱりな・・・ってか何でコイツこんなとこに・・・」

一瞬目を疑った。白い肌に負けない白いワンピース

ちょうどひざ小僧が出ているような微妙な長さ。

気持ちよさそうにすやすやと寝息を立てている

「・・・・」

なんでこんな格好で・・・ってかここまでくるのにこの格好で来たのか!?

そんな独身欲が渦巻く中、神楽は幸せそうにつぶやいた

「そーご・・・・」

ドキッ・・・・

起きたのかと思ったが寝言だったらしい。

今自分がどんな顔をしているかわからない

『そーご・・・・』

その言葉が頭から離れない

まるで呪文のように

俺は操られるように眠っている姫に口付けをした

そのあと、俺はずっと捕らえれる呪文をつぶやいたんだ

『好きだ』って

 

寝言

もう止まらないんだ、この気持ち