んー・・・どうしよう
今私は困っている。部室に残った私は敵チームの情報を集めてその書類を整理する仕事を明日までにしなきゃいけないのに今の時刻は11:34
それに今日ヒル魔君に・・・
「おい、今日中に書類を整理しとけって言っただろ。あれどうした?」
「え・・・・あ!」
「やっぱりなちゃんとやってくれよな」
わざとらしくため息をついていやみったらしく言い放った
「わかってます!」
そう言ってしまったのだからもうあとには引けない
こうなったらもう意地でもしあげてやろう
そしてまた書類整理をし始めた
夏とは言えちょっと肌寒い、しかも半袖だからよけに寒い。
「あ〜ミルクコーヒー飲みたいなぁ・・・・」
そうつぶやいてまた書類整理に戻った
・・・あれ?
「そういえば、なんで電気がついてるのかしら・・・・」
「俺のおかげに決まってんだろ」
「っきゃ!!」
いきなり後ろから悪魔の声がしてとっさにモップをとり身構えた
「な・・・ヒル魔君・・・脅かさないでよね・・・・!」
「テメーが勝手に驚いてただけだろうが」
などと言っている間にいきなり雨が降り出した
「え・・・雨?なんで?」
「ここらに台風が近づいてるからじゃねーのか?」
「え?そうなの?」
「ウソだ」
「・・・・・・」
いつもいつも、人をどこまであざ笑ったら気がすむのだろうか。そんな事を考えていたら窓から光が入ってきて次の瞬間
ドォォォン
「っきゃ!」
思わずヒル魔に抱きついてしまった
―なんで雷が・・・雨でもいやなのに・・・・あ!―
今自分がヒル魔に抱きついていると言う事に気が付いた
「あ、ごめん!」
そう言ってすぐさま離れてヒル魔はすこし驚いていた顔を離れる時一瞬だけ見えた
「雷くらいで驚くんじゃねぇ。バカだ・・・」
最後を小さな声で言ったつもりがまもりにも聞こえていたらしい
「バカ・・・・って!普通怖いわよ!怖くないとしても驚くわよ!!!」
「何かりかりしてんだ?」
「書類整理をしてて・・時間なくてそれで眠くなってきて・・・・」
「だったらそれは自分の責任だろーが。何俺に文句言ってきてんだ」
たしかにそのとうりだ
「うん。ごめん・・・・」
しょぼんとなったまもりを見てヒル魔はハァーと盛大なため息をつき
「分かったならさっさと仕事しろ」
そういい終わった瞬間だった
ピシャァァン
雷が鳴り電気が消えた
「きゃああああ!!!」
まもりは頭を抱え込んでしゃがんだ
「な・・・なんで?電気が・・・・」
外は真っ暗、光さえ見えてこない目を瞑っても瞑らなくても同じだ
「ヒ・・・ヒル魔君・・・・どこぉ〜?」
今にも泣き出しそうな声を出しながら手でヒル魔を探している
パッと懐中電灯の光がでた
「あ。ヒル魔君!」
「ったく、こんな事でうろたえやがって・・・・」
「だ・・・だって・・・怖いじゃない・・・」
そういうとまた雷が鳴り出した
ピシャァァン
「きゃっ!」
また思わずヒル魔に抱きついてしまった
そんなことはどうでもよくとにかく雷が怖いまもり。
雷はどうでもいいがまもりがとにかく気になるヒル魔。
「雷・・・停電してる・・・っ」
「・・・・・・」
目を見開いて固まっているヒル魔には気づいていないまもりはまだ抱きついている
―やだやだ・・・なんで雷・・・怖いよぉ・・・・―
そんな事を考えながら窓の外を見ていた
「おい糞マネ」
「何?」
「いつまで抱きついているきだ」
「え・・・あ!」
今まもりは自分がしている事に気が付いた
「ごめんっ」
すぐに離れたがまた雷が鳴ってきた
「っ・・・ヒル魔君・・・・手ぇ・・・・つないでいい?」
恐る恐るいったまもりはヒル魔に助けを求めた
「怖いから・・・」
と、上目遣いでいわれたらどうする?
泥門高校の悪魔はどうしたでしょうか?
肝試し
これもある意味肝試し