「うおっ!なんだぁ?」
そうつぶやいて穴から溢れ出てきた熱湯を黙ってみていた
「え!?温泉!?」
ご飯を食べていたらのどに詰まって胸をたたき水を飲んでやっと叫んだ言葉だった
「おう、なんか気功波打ったら出てきちまってよぉ。」
がつがつとご飯をのどに流し込むように食べている。その体のどこに入るのかと言うほど
「・・っ悟空さっ!大好き〜!!」
「うわぁ!なんだチチ!」
いきなり抱きつかれてバランスを崩しそうになった悟空だが何とか体制を直した。
「よし!なら今いくべ!」
「へ?」
「へ?じゃなくて!善は急げだ!」
そうしてバスタオルや洗面器着替えなどを準備して悟空を引っ張って筋斗雲で行った
ちょうど温泉の間に大きな岩があった。チチはホッとして胸をなでおろした
「じゃあおらあっちの方はいるべな」
と、そそくさとそっちに行こうとしたが
「ん〜?じゃあオラもそっちくか」
「え!?」
「?」
チチがくるりとふりむき言葉にならないような顔をしている
「え?・・・あの、えと。・・・・・っダメだべ!恥ずかしい!!!」
一気に顔を赤くしてバスタオルに顔を埋めた
「ふぅーん。じゃ、オラあっち入るな」
そう言って歩いて行っていた
「ふぅー。しっかし悟空さがあんな事・・・・」
服を脱いでお湯にゆっくりと漬かった
でも一緒に・・って・・・悟空さ・・・・・・・
「ハァー、もう、ドキドキしっぱなしだべ・・」
お湯に漬かって息を吐いた
「あー、気持ちよかっただぁ〜」
幸せそうに笑って悟空につかまっていた
「そっか、そりゃよかったな」
悟空もつられて笑った
「んだっ!」
「あ、チチ。おめぇ左胸にほくろなんてあったんだな」
「え!?」
ごそりと隠れてみたら本当にあった
「なっ何で知ってるだっ!?おらも今言われて気づいただぞ!」
「ついさっき見たんだ」
あっけらかんと言う悟空
「っ・・・・悟空さのバカ〜!!!」
「うおぉ!」
パチンといい音が星がよく出ている夜空に響き渡った
不意打ち
なんだかんだでも男の子