彼が、ぴたりと止まった。静かな暗闇の中で、瞑っていた目をゆっくりと開けた。

「・・・怖い、か?」

「・・・・そりゃ、怖いですよ」

「・・・そっか、そうだよな」

ハハッと乾いた笑いをして、彼は何だか真剣な顔をした。

「・・・あのよ、ハル、俺さ、ハルが初めてで、嫌だったらいいんだぞ・・・?」

「・・・・・」

「怖いって、思うんなら・・・」

「・・・・・山本、さん・・・・」

「・・・・・」

「・・・ハル、山本さんだから、怖くても、大丈夫なんですよ・・・?」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・ごめん、な。俺、もう無理かもしんねぇ」

「・・・はい」

彼は困ったように笑った。

 

大切にしていく

だから、今だけは

 

あとがき

もっさんって、何か、直前になると躊躇して、ハルに聞いちゃいそうだなー

本当にいいんだな?って、ハルはいいんだな?って。弱気になっちゃうもっさん。うん。いつものポジティブは何処行った?みたいなw