「なぁ」

「はい?」

朝ご飯を食べている時、お父さんがふと思い出したように僕に聞いてきた。

「おめぇ、あのビーデルって子と付き合ってるんか?」

「・・・はい!?」

「好きなんか?」

「え・・・ええええええ!?」

「ん・・・?オラ、何か変な事言ったか?」

「あの・・・・え・・・と・・・」

「で、どうなんだ、本当のところ。」

「・・・好き、ですけど・・・」

頬が赤くなるのが分かる。そんな僕にも眼もくれずやっぱそうかー!なんて笑顔で言っているお父さんにどう反応すればいいのか分からない。

「悟飯ってオラにすげぇ似てるから好みのタイプも似てるんかな?」

「え?」

「だってよ、チチもビーデルも喧嘩強ぇし、意地っ張りっていうか、素直じゃねぇタイプだよな」

今ここにお母さんが居ない事に胸を撫で下ろす。今お母さんは悟天を起こしに行っている

「まぁ・・・そうですね・・・」

「しかも可愛いしな」

「・・・・・」

「ん?」

驚いた。まさかあの父から可愛いなんて単語が聞けるなんて、しかも母以外の人に。

「・・・あの、お父さん」

「あ、でぇじょうぶだ。ビーデルを取ろーなんて思って無ぇから」

「・・・・・」

「ん?またオラ変な事言ったか?」

「・・・・いえ・・・」

ご飯粒を頬につけて首をかしげる父に苦笑いをして僕もご飯を頬張った。

 

一つの質問

そっか、それならいいんだ

 

あとがき

この二人の会話とか好きだなーw(ぇ