頭の中が痺れる。手に神経がすべて注がれている。

「ト・・・シ・・・?」

目の前の少女の蒼が揺れている。そして若干熱い。

「黙れ」

少女の口に自分のそれで塞ぐ。少女は驚いたような顔をしたあと眼をぎゅっと音がするほど瞑った。少女の後頭部に手を回してさらに引き寄せる。さらさらとした躑躅色の髪を感じながら。

「んっ・・・」

さすがの夜兎でも体の力が抜けてしまったのか、苦しくなってきて胸を叩く力がまったく感じられない位弱々しかった。

 

 

薄暗い闇の中。月明かりさえもこの部屋に入ってこない。時々雲から出てきた月の明かりで見えてくる。だけど、俺は月明かりが無くても少女の顔が見れる。

少女は何も言ってこない。 それがさらに俺の中の何かが崩れていく。

「ネ・・・寂しいの?」

腕の中の小さな生き物が呟いた。そう。寂しいんだ。寂しいからこんな事を、

「・・・・」

「・・・トシが満足するなら、いいヨ?」

「・・・・」

「だから、ネ?」

少女はゆっくりと俺の頬をなでる。

 

 

「そんな顔、しないで・・・」

 

少女はまるで俺の代わりのように泣き出した

 

かけがえのない存在

ありがとうなんて言える訳無くて

 

 

あとがき

これミツバじゃないですよw伊藤ですw伊藤ww

伊藤に罪悪感というか。あの時ああしてればいいなーって思ったと思うんですよ。

うん。で、うん(ぇ

意味不明というまでも無い意味不明というね。あれですけどね。うん。