夕暮れ時の公園で、子供がまだちらほらいた時間よりもさらに時間が経っていた。

真っ暗で街灯がちかちかと光り、そして月明かりで道が薄っすらと見えるような時間

その寂しい公園でさびた金属のブランコの音がした

俺は公園の中を見るけど何も見えなくて、ただ影の薄い滑り台がやっと見えたくらい

ここからじゃブランコは反対側にあるし、そして音はやまない。

誰だろう、こんな時間に あ。野球番組が始まってかもしれねー・・・

見たい。だけど、この悲しげなブランコの音の正体も気になった

そして少しの恐怖。

ゆーれー・・・とか。な。

思わず鞄を強く握り締めた

情けねーの。俺。

それに、怖かったらすぐに家に帰ればいい事。野球番組も始まっているし

だけど好奇心には勝てなかった

ゆっくりと、静かに。着実に近づいて行った

まだブランコの音は鳴り止まない。

公園の周りの家は窓から電気の明かりが毀れていて、少し離れた此処からでも見えた

「・・・ハ・・・ル・・・」

顔は下を向いて、ただ、揺れていた

 

 

 

 

 

 

一人で落ち込んでブランコをこいでいたら、山本さんの姿が見えた

「・・・何でこんな時間に?」

「いや、そりゃこっちの台詞だって。何でこんな時間にここにいるんだ?」

「それが・・・鍵を無くしちゃって・・・」

家に入れなくなりましてーとへらへらと笑った 山本さんは驚いた顔をし、すぐに苦笑いをしながら

「家の人は?」

「今日は出張で・・・」

「そっかー・・・んー。どこでなくしたんだ?」

「それが・・・分からないんです・・・学校から家まで気が付かなくて・・・」

情けないです。情けなさすぎです こんなハル、いなくなればいいのに

こうしてこんなに遅くに山本さんが此処にいて、それでハルの話を聞いてくれて・・・

「山本さん、早く帰ってください・・・」

「ん?どうして」

「だって、もう遅いですし・・・お父さんが心配しますよ・・・?」

「んー・・・じゃ、ハルが帰るんなら帰るけど」

え?

「・・・あの、鍵が・・・」

「つーことで!俺探すな!」

「へ・・・?」

「だって、このままじゃハル此処にずっといるだろ?」

「・・・でも、探しましたよ・・・学校も、公園も、家も帰り道も・・・」

「んー・・・でもなー・・ここにずっと居さす訳には・・・」

「あ。じゃあ、ハル友達の家に泊まらせてもらいます。」

だから、大丈夫ですよ。と言ったら、山本さんは腕を組み、首をかしげた

「・・・そっかー?なら送る、その家まで」

「・・・ありがとうございます!」

鍵をなくして凄く不安で、もう泣いちゃう時に山本さんが来てくれて

すごい嬉しかったんです

本当に

でも、自分が鍵を落とさなかったら、山本さんもすぐに家に帰れただろうに。

自分のせいで

「・・・ごめんなさい・・・」

「え?何が」

「だって・・・」

「良いって!それよりも元気だせよな」

「え・・・」

「あ。その友達の家ってどっちだ?」

「はい!あっちです!」

探し物

本当にありがとうございます!  ん?何が

 

あとがき

意味不明ーー!

もー。何これ

いろいろ突っ込みたい!

・鍵はどうするの。心配じゃないの!?

・友達の家に泊まる!?友達にいつ了解をとったの!?

あとはもろもろ、特にこれが気になった自分。書いたの自分だけどもw

あー。文才がほしい・・・