真っ暗な世界。その下に私とあの人がいた。
真っ黒な世界には不釣合いな髪の色。だけど、とっても真っ黒な世界にぴったりな人。
そんな人と一緒に同じ道を隣で歩いているなんて。
もしかしたら考えていたことが顔に出たのか、それとも言葉に出ていたのか知らないけどふいに「さあな」なんて言うから電柱に当たってしまった。
それを見て意地悪に笑ったあの人の顔を見て頬が赤くなっていくのが分かった。
何でなんだろう。いつも見ているその顔なのに。
そしていつの間にか私の家の前まで来ていた。そして昨日と同じように礼を言って家に入ろうとした。
そのとき、腕を引っ張られてバランスを崩した。
「これくらい報酬は貰わねぇとな?」
何よ。報酬って。ボランティアでいいでしょっ。って、言いたいのに、凄い嬉しいと思う自分に驚いて何も言えなかった
2つの影
去っていく1つの影
あとがき
急にヒルまもが書きたくなって・・・w