「あっ・・・ヒル魔君にこの書類届けなきゃ」

教室にはいないみたい。

屋上かしら・・・

「あっ、まもー。早く戻ってきなよ」

「うんっ」

いたら、いいんだけど・・・

 

 

 

 

屋上は風が強く、スカートを抑えながらヒル魔を探す

「あれ・・・?」

静かな寝息をたてながら眠っていた。

静かに近づき、しゃがんだ。

そういえば、いつもパソコンやってたり、練習してたりしてたなぁ・・・

疲れが出たんだわ。きっと。

「おつかれさま。」

そっと、髪をなでる

「何やってんだ。糞マネ」

「きゃあっ!」

 

まったく、油断も隙もない人・・・

 

「驚くからこうゆう事やめてよねっ」

「で、何か用か」

「あっ、そうそう。これ。昨日やっとけっていってたやつ。はい。」

「ああ。」

書類をつかむと思った手は、何故か私の腕をつかんで引っ張っていた。

「え・・・」

その瞬間、チャイムが鳴り響いた。

響く音

これがファーストキス。

 

あとがき

なんとなく、響く音っていうのが何故かチャイムに置き換えてしまって・・・・

で、そしてなんとなくヒルまもだったわけです。