そうだ、俺はいつものように見回りを終わらして、屯所にもどって。

汗を拭きながら自分の部屋に行く道を歩いて。

自分の部屋の前に立ち、あけた。

 

ここまではいつものことだった。

なのに

なんで・・・

 

「なんでテメーがいるんだよ!」

「は?何怒ってるネ。大串君」

テレビを見ていたらしく、神楽の前に『親父とギャルの七十日間』を見ている。

「しかも、それ前に終わっただろ。なんでまだやってんだ」

「再放送ヨ!今日から始まったからあと六十九日間やるアル!」

きらきらと目を輝かせてテレビ画面に目を向ける。

「いや、それよりなんでここにいるかって聞いてるんだが?」

「・・・銀ちゃんが、記憶なくなっただロ?」

そのことをあまり言いたくないのだろうか、「記憶」のところだけすこしつまりながら言った。

「で、そのときに、銀ちゃんの友達が屋根壊したネ。だから今修理中。」

言い終わり、神楽はテレビを自分の眼に移す

「・・・で?なんでここにいるんだ?あのゴリラ女の家にでもいろよ」

タバコを取り出し火をつける。

ふぅーと息をはく。

そのタバコの匂いに顔をしかめる神楽は呟く。

「ご飯たべれないから。ここなら食えると思ったネ」

「絶対食べさせねぇ・・・!!」

 

とは言ったものの神楽が自分の部屋で暴れだすのでしかたなく食べさすことにした。

神楽は満足した顔でまた当たり前のように部屋に戻ってきた。

そのときに、ほかの隊員からの視線を感じた。

だが、気にせず部屋に戻ってきた

「おい。飯も食ったんだからさっさと帰れ!」

だらだらとしている神楽に怒鳴るが神楽は土方の方に向き笑顔で

「今日はこの部屋に泊まるネ!」

笑顔で言う神楽を見て、土方は頭を抱え込む

「お前・・・帰れ。」

「嫌ヨ。私トシといたいのよ〜〜」

くねくねと動く神楽を見下す

「ドラマの見すぎだボケ」

「でも、嬉しいだろ?正直に言えば許してやるネ」

「・・・・」

言葉に詰まってしまった。

その時の神楽の顔はすこし赤かった。

お泊り会

沈黙。


あとがき

土神は難しい・・・。

えと、説明。

神楽ちゃんは、顔を赤くしながら大きな声で否定する土方さんを目に浮かべたんだけど、予想と外れてしまって。しかも、だんだん恥ずかしくなってきちゃったと言うわけです。かわいい〜w (やめ