「ねえ、雲雀、さん・・・」

「何?」

「曇ってますよ・・・?」

「だから?」

「雨・・・降りそうです」

「そう。」

「・・・・だから、戻りましょうよ・・・」

「やだ。」

「やだって・・・」

私がそういうとそれに反発するようにまた腕に力を入れた。

「それに・・・風邪引いちゃいます・・・」

「いいよ。別に。それに、君なら風邪引かないよ。」

「はひっ!それってどういうことですかっ!?」

「そのままの意味だけど?」

「酷いです〜〜〜!」

早く雨を振って欲しいと願うけど、そんな私の願いは曇り空に吸い取られてしまった。

 

 

 

そしてそれから30分。

「もうっ、いい加減離してくださいよ・・・」

「まだもうちょっと。」

「・・・私、凄い恥ずかしいんですよ!照れちゃうんですっ!」

「へーえ。」

「もう!あれこれ2時間はしてますよ!」

「いいじゃない。減るもんでもないんだし。」

「・・・・・」

 

曇り空

何時間抱きしめるつもりですかっ

 

あとがき

いや、雲雀さんって甘えん坊だといいなーみたいなw(ぇ